スコッチ・ハギスとジャパニーズ・カンザケ

日本酒を扱っているので、

「和食のお店なんですか?」と尋ねられることが多いのですが

和食のお店かというと一概にイエスとは言えないひねもすです。

それならば「何のお店なのですか?」

と言われるとお料理のジャンルでひとつ答えるのは難しく

「日本酒と、日本酒周辺のお料理です。」

という答えがいちばんしっくり来るように思います。

 

そんなわけで、

お造りやお椀もの 炊き込みご飯と共に

水餃子やサルシッチャやリードヴォーなどがメニューで共存しておりますが、

その中でも一際異彩を放つのが、本日ご紹介する「スコッチハギス」でございます。

 

これなんですか?という質問No.1のこのメニュー。

「ハギス」とは、スコットランドの郷土料理で、簡単に言うと羊の内臓のミンチの煮込みです。

本来のものは内臓をスパイスと煮込み内臓に詰めるというやり方をするようで

かなりこってり かつ臭みがあり、スコッチウイスキーと相性抜群のお料理だそうです。

 

ひねもすハギスは、本家よりも臭み抑えめ 内臓にも詰めずパラパラのひき肉の状態です。

(本家ハギスをご存知のお客様曰く「和風ハギス!」とのこと笑)

羊の臭みとスパイス感が、酸っぱいキモトのお燗と不思議に呼応するのです。

イギリスと日本のまさかの融合です。

ふわふわのマッシュポテトや蒸かした蕪も良いアクセント。

是非、お燗と共に味わって頂きたいメニューNo.1でもあります。

 

 

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お料理と合わせてお酒を愉しむ、ということは

簡単そうに思えて意外とむずかしい

けれど、

むずかしく考えなければとても簡単で刺激的 

であるなあと思います。

 

メニューの字面の意外性だけでも愉しめますが

実際に合わせたときの愉しさはひとしおです。

知識や経験と、語りで飲むお酒も勿論おいしいものですが、

頭で考えすぎず、脱力して飲むお酒もおいしいです。

まずは騙されたと思って一献!

燗酒は身体をリラックスさせてくれます。

良い酔い心地が

ああ、おいしい 愉しい!おいしいー!

という無限ループを作ってくれますように。

 

一体何のお店なんですか?と問われたら

「日本酒で愉しいお店。」

そんなお店にしていきたいです。

 

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そんなわけで、金曜日。

週末前ということで、思う存分脱力しにいらしてくださいませ。

本日もよろしくお願い致します。

 

のたりのたり