山眠る

昨日まではぽかぽかと気温も上がっていたのに、

今日はどんよりとした寒々しい空の様子です。

春一番が吹いた、というニュースを聞いたと思ったら

すぐに寒の戻り。春はなかなかやって来ないものです。

 

今の時期のそんな気持ちにぴったりの新酒が到着です!

 

日置桜の山根酒造より、「山眠る」。

毎年新酒としてリリースされるシリーズなのですが

燗番は個人的に、このお酒に最も新酒のロマンを感じる気がします。

 

「山眠る」というのは冬の季語です。

四季折々の山の様子を擬人化した季語のひとつですが

(日本人の感性ってすごい。ほかの季節も調べてみると納得しますよ。)

このお酒を飲むと

しんしんと、真っ白な雪に沈む山は眠るように春を待ち

その中で粛々と造られたお酒もまた、春を夏を秋を、さらに次の冬を共に待っているのだなあ

と、小さなお猪口が鳥取へとつながり、

遠い距離からでも、春を待つ同じ時間を共有させてくれるような

そんな気持ちに毎年なります。

 

勿論、フレッシュなところを冷やして飲むのもよいのですが

しっかりと落ち着いた輪郭を持っているお酒なのでほんのりと燗するとさらにおいしいです。

 

蛍烏賊の辛子酢味噌がけや、筍のコンフィなどなどと共に

春待ち燗を是非どうぞ。

 

本日、早いお時間満席を頂いております。

21時過ぎ頃から空いてくるかと思われますので、お電話頂ければ幸いです。

 

本日もよろしくお願い致します。

のたりのたり