近頃あたたかいな~と思いきや、一気に気温が下がってしまいました。
細かく雨も混ざり、開花しかけていた桜もきゅっと凍結されるよう。
まさに「花冷え」のお天気です。
分厚いコートに逆戻りでちょっと気落ちしてしまいますが
きっと、お花見の見頃を先延ばしにしてくれてるんだな!と思いましょう笑
(来週末にお花見をされる方が多そうですよね)
こんな陽気は、まさにお燗日和。
今期の新酒たちも、開花を待つ桜よろしく すこしずつ旨味を増しております。
本日は17時~23時(22時L.O)
明日は15時~21時(20時L.O)のひるね酒です!
本日はちょこちょこと御予約を頂いております。お時間によってご案内可能ですので、お電話を頂ければと思いますー。
明日はまだまだお席ございます!
早い時間から、のんびりとしにいらしてください~
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先日ご紹介した「桜マスのミキュイ」が好評です。
ミキュイとは、フランス語で「半生」を表す言葉です。
じっくりと低温で火を入れることで、しっかりと火は入りながらもまるで生のようなしっとりとした食感を作り出す調理法。
と言葉で言うのは簡単ですが、火は入っているのに生とは此れ如何に?というのが正直なところだと思います。
日本語の「半生」は、「外側はしっかり火が入っているけど中は生」というニュアンスが強いと思うのですが
(例えば「炙り〆鯖」のイメージ)
ミキュイは、どこを取っても生のような食感だけど、実はしっかり火が入っている。という
半ば矛盾しているような状態を実現するのですね。
さすが、フレンチは火入れの文化の重みが違うなー。としみじみ感じます。
お刺身で食べるのでは味わえない、やわらかく凝縮された桜マスの脂や旨味。
酒粕と西京味噌、ヨーグルトを混ぜた酸味のあるソースと合わせてどうぞ。
この食感には、ミキュイのようにゆっくりじんわりとお燗をしたお酒がぴったり。
ソースと合わせることを加味して、味わいとしてはきれいな酸味のあるものが良いですが
味の構成だけではなく、テクスチャーを合わせることができるという
他のお酒にはないお燗酒の良さを愉しめるペアリングかなあと思います。
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本日もよろしくお願い致します。
のたりのたり