豚のふき味噌焼き

3月最終日です。気持ちの良い晴天ですねえ。

終わりと始まりの季節。

どちらにもはっきりと気持ちを決められないような、ふわふわとした感じが街全体に漂っている気がします。

(こういう、希望と哀愁の入り交じった感情が例年のお花見の大宴会の異様なまでの盛り上がりを作るのかもしれませんね~)

 

そんなことを書いてみましたが、ひねもすには特に終わりも始まりもないので、通常通りの雰囲気ですよ笑

 

4月21日までは、要請に従って「16時~21時」の営業となります。

(お料理のラストオーダーが19時半なので、この時間がラストインとなります。お酒の提供は20時までです)

 

ご来店前は必ず一度お電話をお願い致します。

お手数をおかけ致しますが、何卒よろしくお願い致します。

 

 

本日のおすすめは、写真の「豚肉のふき味噌焼き」です~

 

この季節はふき味噌がおいしいですよねえ。

ふき味噌。燗番は個人的に、日本酒のお供ナンバー1だと思っております。(ちなみにこのナンバー1は常に変動しています笑 以前も同じようなことを別のお料理に書いた記憶がある・・笑)

 

青梅産の地豚「下田さん家の豚」の肩ロースと、自家製のふき味噌を合わせた焼き上げたこの一品。

旨味の濃い豚肉に、ふきのとうの苦味、すべてを包み込む味噌の味わい!

わざわざ詳細を書かずとも、メニュー名を見ただけで酒呑みならば食いついてしまうこと請け合い。笑

 

ふきのとう味噌の、「苦さ」だけでは語れない奥深い複雑味がこのお料理のポイントですね。

苦さ、コク、油(調理の際にエグみを抑えるために一度揚げている)、、様々な要素が重なって旨味を作る。

「この構成、なんだか低精白のお酒(あまり磨いていないお酒。)の旨味に似ているなあ」なんて思った昨晩の営業、

精米歩合90パーセント(!)の「妙の華」を合わせてみたら、思った通り!ドンピシャリで合いました!

 

パッと華やかでわかりやすい合わせ方ではないですが、しみじみと深く味わうような良い相性です。

苦味は旨味。寂しさと始まり。

なんとも3月のこの雰囲気に合うなあ。って、冒頭の話題にいつの間にか戻っておりました。

別れを惜しむ賑やかなお酒も良いですが、別れを噛みしめるひとり酒もまた、味わい深く良いもの。

 

美味しいお酒を御用意してお待ちしておりますね。

 

 

それでは、本日もよろしくお願い致します。

のたりのたり