いと深き中国茶の世界

お店の工事は着々と進んでおります。
今日は使いやすそうな素敵な棚が搬入されました。

午後は、お店で出したいなと思っている中国茶の研究のため 池袋の「梅舎茶館」さんにお邪魔しました。

二階へ上がったところにあるこじんまりとしたお店です。
壁一面の大きな窓辺がカウンターになっており、窓の外の緑がさわさわと風に揺れています。

中国茶には興味はありましたが、全く詳しくはないのでその旨を伝えると、店員さんが親切に教えてくれました。
まずは、茶器たちが運ばれてきます。
こちらが、中国茶の葉です。
二種類飲ませて頂きましたよ。全く味も風味も違います。
小さな急須の中に先ほどの茶葉を入れ、あつあつのお湯を注ぎます。
ここで煎じたお茶を 手前のお茶道具で味わいます。
 
お猪口のようなサイズのものが茶器、おとなりは香りを利くための聞香杯という道具。
まずは聞香杯で香りを愉しみ、そのあと一煎目のお茶を頂きます。

ちなみに、このお店では この豪華なお茶菓子とお好きなお茶がセットで2000円です。

中国茶の素晴らしいところは、先ほどの茶葉の量で1リットル近く味が出続けるということ。
急須はお猪口2杯ほどの小さなサイズで、それを飲みながら 二煎目のお湯を注ぎ またそれを飲みながら三煎目のお湯を注ぎ、、
お茶の風味も煎を重ねるごとに変化してゆきます。ゆるやかなこの時間を、じっくり愉しめる飲み物です。

もちろん、フレーバーによって お料理とのマリアージュも色々と実験できそうです。

お湯を注いで、少し待って、お茶をお猪口に注いで、の繰り返しは燗酒のそれによく似ており
たとえば お酒を飲めないひとも お酒を飲むひととの食事を、同じような時間軸で愉しめるのではないかしら、と思いました。
(旦那さんはすごく日本酒がすきだけども、奥さんは全く飲めず、飲みに行くのが憚られて、、というご夫婦はよくいらっしゃるのです。)


私もお酒ばかりではなく、お茶を飲む時間を大切にしようと思った1日でした。
帰宅してやはり燗酒をたらふく飲みましたが。
茶道も酒道も奥が深いものでございます。