桜鱒の酒粕煮

凍てつく金曜日です。

明日から少し気温が上がるようですが、今日は厳しい寒さですねえ。

これだけ寒いと、ご近所まで戻ってきてからおうちの近くで呑みたくなりますよね笑

 

 

先日いらしたお客様に、「お燗っていうとただただ身体をあたためるだけの熱々のものしか知らなかったけど、こんなに味に幅があってこんなにおいしいものなんですねえ~」と嬉しいお言葉を頂きました。

 

「夏もお燗なんですか?!」

と驚かれる方が多いのはこういうところに起因していますよね。

お酒をあたためるというのは、まずそうして飲むことでお酒そのものが大きく(美味しく)変化するから。

身体があたたまることや、身体を冷やさないことはそれに付随する副産物的な価値だなと燗番は思っております。

 

ということで、まずはあたためて変化するお燗のしなやかさを愉しんで頂きたいです。

(「燗上がり」ってすてきな言葉ではないですか。)

お料理と合わせたときの広がり方も、お燗にするとより深-くなるのです。

 

前述のお客様が、「このお燗のおいしさを知らないひとの方が世の中に多いということにびっくりだね。」とも言ってくださいました。

本当にそうですよね。

このおいしさ、愉しさを、知っている者だけで独り占めしておくのは勿体ないですものね笑

 

冬でも夏でも、

日本酒を呑むときに、「お燗」、「その日の室温」、「冷蔵庫で冷やした温度」と当たり前に選択肢がある日本になるといいなあなんて燗番は思います。

ちょっと大きな話になってしまいましたが、これがひねもすの目標でもあるのです。

お客様からのお言葉でオープンのときの気持ちなどを思い出して、ちょっとブログに書いてみました。

 

 

まあそんな概念上の話はどうでも良いのです笑 (こんなに長文書いておいてどうでもいいんかい、というツッコミが聞こえてきそうですが笑)

大事なのは、目の前のお料理と徳利の中のお酒がいつでもおいしくあることです。

 

ということで、本日のおすすめは桜マス!

身の色の鮮やかな橙が食欲をそそります。

(マスの色って、ピンク?オレンジ?皆さんどちらの認識ですか?)

 

脂ののったところをお造りで。

あたたかいお料理は、酒粕と白味噌でふっくら煮た「桜マスの酒粕煮」です。

やさしくゆっくりと、でも60度まできちんと上げた ふんわりとお米の香りのするお燗で共にどうぞ。

 

 

本日は御予約をちょこちょこと頂いております。

明日16日(土)、明後日17日(日)は、なぜか全く御予約ございません笑

土日は17時オープン(22時ラストオーダー)で営業しておりますので、こちらの御予約もお待ちしておりますね。

 

本日もよろしくお願い致します。

のたりのたり